旅行者は別にして、日本に住んでいる外国人の多くが日本人同様にスマホでのコミュニケーションアプリとしてLINEを使っています。しかし、弊社で働いてくれてる外国人スタッフたちに来日前にLINEを使っていたか聞くとアジア出身者は多くがYES、欧米出身者のほとんどがNO、と答えます。
2015年末のデータながらマイナビニュース(2015/12/15)によると
現在利用しているSNS・コミュニケーションアプリの種類は、LINEがすべての世代において85%を超える結果となった。
とのことで日本ではLINE一強状態です。
一方、世界を見るとトップ2のWhatsAppとFacebookMessengerがそれぞれ2015年3月時点でユーザー数7億と6億、LINEは1億8100万人(via ASCII.jp)となっておりスタッフたちの回答ともわたしの感覚的には一致します。
そんなWhatsAppですが、外国人とのコミュニケーションにはLINEよりおすすめです。
それは「外国人の多くが使っている」という理由だけではありません。
WhatsAppにはスタンプがない。
これはコミュニケーションアプリとしてはデメリットと考えられるかもしれませんが、語学学習という観点からはメリットです。
LINEを使っていると意識しませんが、WhatsAppを使うと、コミュニケーションのかなりの部分をスタンプが補ってくれていることがわかります。逆に言えばスタンプで伝えていたことを言語化するのはけっこうたいへんです。
別の言い方をすればスタンプを使わないのは「めんどくさい」んですが、その分自分の語彙を総動員して相手に伝えないといけないので、特に外国語でのコミュニケーションにいい訓練になります。
もちろん日本語の訓練にも。
日本人にとって日本語はそうかんたんに忘れないと思われますが、「紙に書かなくなったことで文字を忘れる」ことがあるように「スタンプで代用することで表現を忘れる」ことも起きうる話です。
外国人が多く集まるカフェやイベントなどで外国人と連絡先を交換する機会があれば、LINEよりWhatsAppでのメッセージ交換を検討してみてください。