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2016.05.17文化

先日当社スタッフ(イギリス人)と日本の就職・卒業事情について話す機会があったのですが、やっぱり日本の学生の就職事情は不思議に見えるようです。

なぜ一斉に就職活動をするのか?

彼女の国(イギリス)では大学を5月に卒業し、就業時期は人によりさまざまとのこと。すぐに就職する人もいればしばらく間を置いて就職する人も。企業側も一斉に採用活動をすることはなく、基本的に通年で採用しているとのこと。

「日本では新卒学生をまとめて採用する制度があって、採用活動の開始時期も(一応は)決められている」という話をしたらものすごく怪訝な顔をしていました。そもそも「新卒」という言葉を説明しないといけません。

「もし就職活動がうまくいかなければもう1年大学に残る学生もいる」という話をしたらもっと不思議そうにしていました。

なぜ学校での成績は気にされないのか?

一括採用については教育の効率化などメリットもあると思いますが、「卒業前に就職が決まる=大学の成績が(それほど)考慮されない」点についてはうまい説明が思いつきません。

「成績よりもどの大学かが見られる」ことを話ましたが今ひとつ説得力がありません。いま思うと一括採用で大量の学生を選考する必要があるが故、それぞれの学生を細かく見ていられないために「とりあえず大学で選ぶ」という事情もあるように思います。

ですが、大学に進学する目的を考えると就職時に考慮されないのはやはり不思議ですよね。

 

日本では経団連加盟企業が採用活動を後ろだ押しにするなどの動きもありますし、徐々に欧米式に変わっていくのかもしれません。とはいえ現時点では日本の就職・採用活動はまだまだ世界的には異質です。

外資就活ドットコム」によると、米国の採用時は大学での学習内容・成績に加えて大学名(というか学士・修士・博士)がかなり重視されるそう。また、大学への入学も(一般的な)日本の大学とは異なり

また常に「あなたは何がしたいの」と学校生活で言われ続けるので、高校生のときから「目的意識」を強く持っている学生が多いです。よって学問のみならず、人格やリーダーシップでも評価された学生が入るであろうIVYリーグは、企業側からも高く評価されるのです。

とのことで、日本とは状況が大きく異なりますね。「なにがしたいか」問われる高校生が日本にどれだけいるでしょうか?

日本の新卒一括採用の合理性やメリットを感じつつも、欧米の「ポジションが空いたら採用」「成績や(卒業したてでも)経験を重視」の方が企業・学生にとって理にかなっているように思います。

あとは日本企業の「入ってみないとどんな仕事するか(どこに配属されるか)不明」というのも日本独特ですね。